歴史あるお寺や神社、坂道と海が織りなす美しい風景…… でも尾道の魅力はそれだけではありません。これまであまり注目されてこなかった住宅や事務所、銀行建築や土蔵など、尾道の賑わいをいまに伝えるきらっと光る建築たちがこの町にはたくさんあります。身近な建造物にも興味を持ってもらい、尾道の建築に対する理解を広げたい。また、昔の技法や職人の技などを実際目にすることにより、現代の日本建築が失いつつあるものを再認識し、技術の継承を提唱し、これからの尾道の家づくりについても考えるきっかけをつくりたいと考えています。「尾道建築塾」はその思いを形にするべく「尾道空き家再生プロジェクト」が一般の方を対象に開いているセミナーです。尾道の町並みを専門家とともに散策したり、ユニークな建物を訪問見学する「たてもの探訪編」と、再生現場で実際の作業を体験する「再生現場編」を開催しています。随時告知を行い参加者を募集しています。各回内容に応じて定員があります。
和作ウィーク2022 〜小林和作をめぐる。〜 更新日:22年10月10日
20221010-________________________2022_________.jpg 20221010-wasakuweeku2022ura.jpg

昨年に続き、小林和作旧居を中心に和 作ゆかりの場所を開きます。 特別展として「丸木スマ-和作の愛し たおばあちゃん画家」を開催。 他にも関連した展覧会、トーク、ツア ー、ワークショップを会期中開催。 場所を活用し、味わいながらその継承 可能性を考えていきます。





主催:NPO 法人尾道空き家再生プロジェクト、                  
   AIR Onomichi
協力:尾道市立美術館、なかた美術館、
   長江公民館
後援:尾道市、尾道市教育委員会
助成:公益財団法人 福武財団、
   中国地方地域づくり等助成事業
内容:オープンハウス、ワークショップ、
   展覧会、トーク、ツアー
予約・お問い合わせ :電話080-6323-9921  
       メール mail@onomichisaisei.com



オープンハウス
3軒同時に内部見学会を行います。和作の作品を始め、貴重な関連資料や調度品などもご覧いただけます。
和作旧居では、丸木スマの展覧会を開催。お茶室で一息できる喫茶コーナーもご用意しています。

和作ウィーク2022特別企画展
「丸木スマ-和作の愛したおばあちゃん画家」
小林和作は美術作品のコレクターとしても知られ、自身の審 美眼にかなった複数の作家を高く評価しました。日本画家で は、富岡鉄斎や村上華岳らに加え、丸木スマについても激賞 。その作品を「世にも不思議な面白く美しいもの」と表現し ています。本展では、近年新たに所在の判明した個人蔵の作 品をはじめ、20余点のスマ作品を和作旧居の各所で展示公開 し、その自由奔放な絵画世界を紹介します。


日時:11月3,5,6,12,13日  13:00~17:00  *和作旧居のみご命日の11/4もオープン
場所:小林和作旧居、高橋家、小野鐡之助邸の3会場 *予約不要。
入場料:3館共通券 1000 円 高校生以下無料 (和作マップ、バッジ付き)


和作をめぐるツアー
オープンハウスの 3 軒を中心に、尾道市立大学教授 小野環と共に和作ゆかりの場所を巡ります。
日時:11月6日(日)  14:00~16:00
集合:13:50  旧小野産婦人科(尾道市十四日元町4ー20)*商店街の尾道浪漫珈琲の裏あたり
参加費:1000円 (3軒の入場料、和作旧居でのドリンク、和作マップ、空きプレス11、バッジ付き) 
    *要予約 定員20名
 
20221011-img_4319.jpg
小林和作旧居
1933(昭和8)年に建てられた、広島県尾道市の名誉 市民である小林和作のアトリエ兼住居は和風住宅の 逸品として、建築的・文化的にも重要な建築です。 建物を修復していくだけではなく、和作の人物や尾 道市の文化を学ぶ場として継承していきます。その 一環として2022年度は和作が愛した画家丸木スマの 展覧会を開催します。











20221011-img_7152.jpg
旧小野産婦人科
小野鐡之助は小林和作の親友であり、尾道の 文化的土壌にの発展に大きく貢献した人物で す。
この度、鐡之助が産婦人科医として開業 していた建築(1943年築)を公開します。
この建物の見所は、1階の当時待合室であった 壁面に直接描かれた小林和作の大きな壁画です。また、文化サロンとなっていた3階の襖には 和作の書も残されています。普段はなかなか見ることができないこれらの作品や空間に触れていただく機会となります。
*現在再生工事真っ最中のため、一部のお部屋だけのご見学となりますのでご了承ください。









20211010-_____________________.jpg
高橋家 展覧会 「高橋家にまつわる物語」 アーティスト:横谷奈歩
高橋家は小林和作と交友があった脚本家高橋玄洋氏が 若き日を過ごした邸宅です。尾道市助役も務めた玄洋氏の父、高橋武氏が購入し居住していた民家です。
美術美術家 横谷奈歩は2013年よりこの家の記憶を読み解 きつつ、家の空間自体を丹念に作品化してきました。 横谷奈歩の作品にも高橋家の家族の物語のみならず小林和作のエピソードも登場します。















20221010-img_4318.jpg
和作トーク①
「地域に根ざした文化の創造と継承について」
   講師:成田海波(東京工業大学真野研究室 博士課程)
「和作の引き出し」
   講師:国近有佑子、尼﨑こころ(なかた美術館学芸員)
日時:11月5日(土) 14:00~16:00
場所:小林和作旧居
参加費:無料 *要予約( 共通券で参加できます ) 定員20名

和作トーク②
「丸木スマ ー 和作の愛したおばあちゃん画家」
   講師:永井明生(泉美術館学芸員)
日時:11月12日(土) 14:00~15:30
場所:小林和作旧居
参加費:無料 *要予約( 共通券で参加できます ) 定員20名




20221010-308280441_463459849075223_4653376746676770724_n.jpg
和作ワークショップ「ガチな運営編」
昨年のアイデアワークショップに続き、今年はさらに再来年からの実際の運営に重きを置きいたワークショップを学生さんと行います。
和作旧居が自立運営して行けるように、改修、活用案を実際のマネージメントも含め、これからの若い世代とともに考え、実際の再生へつなげていきたいと思います。

日時:11月12日(土)〜13日(日) *10時にJR尾道駅裏の松翠園・大広間に集合
場所:小林和作旧居 *ワークショップ、宿泊は松翠園・大広間
参加費:2000円 *宿泊軽食付きは追加料金2000円 
    *要予約 定員15名
対象:大学生、大学院生
講師:真野洋介、小野環、新田悟朗
協力:東京工業大学大学院 真野研究室のみなさん
予約:電話 080−6323−9921
   web https://forms.gle/2RAvLEDxMDDPpARa9

【日程】
◾️ 1日目  11月12日(土)
10:00 大広間集合(JR尾道駅北口すぐ前) *荷物を預ける
    和作ツアー①孔雀荘②あなごのねどこ③鐵之助邸④高橋家⑤和作旧居
12:00~ 和作旧居内部見学 (現地解散)
午後は自由行動
20:00~ レクチャー  @松翠園・大広間
    ①アーティスト・イン・レジデンスに関して(小野)
    ②空き家再生とお金の動きに関して(新田)
21:00~ ワークショップ(レジデンス、公民館、〇〇など3つほど考える)

◾️2日目  11月13日(日)
午前自由行動
14:00 和作旧居集合
15:00~ 発表会 @小林和作旧居 *一般の視聴あり
17:00 解散



20210926-___________________________.jpg
尾道・瀬戸際建築スケッチ旅  
日々気づかないうちに、尾道の時代を生き抜いてきた大切な建造物が簡単に取り壊されていっています。
その歴史的価値や存在意義を問われることもなく、風景がどんどん変わっていく現代社会に物申す新企画です。
これ尾道に残したいな!と思う建造物を旅する建築家・渡邉 義孝さんに熱く語ってもらった後、1時間ほどのスケッチタイム、その後みんなで近くの再生事例のカフェでお茶をしながら講評会をします。完成したスケッチは、後日、商店街のゲストハウス「あなごのねどこ」の路地ギャラリーで展示します。

第3回目は、銀山街道こと長江通りの上の方、窓から千光寺のロープウェイが行き来する姿が見える昭和初期の建物。
尾道市の名誉市民、洋画家の小林和作さんが尾道に移住後、1974年に亡くなるまでの40年間を過ごした旧居です。
尾道市にご遺族から寄贈され、最終的に解体の一歩手前までいっていた建物です。

講評会は、場所を変えずそのままお茶室のある和作旧居で行う予定です。
失ってしまっては二度と戻ってこない尾道のかけらに思いを馳せ、次の世代に繋いでいくための一助となることを目指します。

日時:10月30日(日)14:00〜17:00 *13:45に直接集合
場所:小林和作旧居 尾道市長江2丁目18-21
定員:20人            
参加費:1000円(お茶とお菓子、用紙、レクチャー資料付き)
   *画材は各自お好きなものをご用意ください!

20210926-______________________________.jpg
講師プロフィール:渡邉 義孝
1966年生まれ。一級建築士。尾道市立大学非常勤講師。鈴木喜一建築計画工房+アユミギャラリーで修業。2004年、一級建築士事務所・風組・渡邉設計室を設立。2007年から尾道空き家再生プロジェクト理事として尾道市空き家バンク事業を担当。
著書に『風をたべた日々』(日経BP社)、『台湾日式建築紀行』(台湾・時報出版社)、『セルフビルド〜家をつくる自由』(旅行人)、共著に『小さなまちづくりのための空き家活用術』(建築資料研究社)など。
『中国新聞セレクト』に「台湾に残る日式建築」を、また隔月誌『コンフォルト』に「実測野帳は語る」を連載中。


















20211010-____________________________________.jpg
建築スケッチ旅の小さな展覧会
10月30日に行う尾道瀬戸際建築スケッチ旅@和作旧居の作品展示を商店街の
ゲストハウス「あなごのねどこ」の路地の壁面を使ったギャラリーで
展示します。

日時:11月3日〜 終日
場所:あなごのねどこ路地ギャラリー
入場料:無料 予約不要


©2008 尾道空き家再生プロジェクト