歴史あるお寺や神社、坂道と海が織りなす美しい風景…… でも尾道の魅力はそれだけではありません。これまであまり注目されてこなかった住宅や事務所、銀行建築や土蔵など、尾道の賑わいをいまに伝えるきらっと光る建築たちがこの町にはたくさんあります。身近な建造物にも興味を持ってもらい、尾道の建築に対する理解を広げたい。また、昔の技法や職人の技などを実際目にすることにより、現代の日本建築が失いつつあるものを再認識し、技術の継承を提唱し、これからの尾道の家づくりについても考えるきっかけをつくりたいと考えています。「尾道建築塾」はその思いを形にするべく「尾道空き家再生プロジェクト」が一般の方を対象に開いているセミナーです。尾道の町並みを専門家とともに散策したり、ユニークな建物を訪問見学する「たてもの探訪編」と、再生現場で実際の作業を体験する「再生現場編」を開催しています。随時告知を行い参加者を募集しています。各回内容に応じて定員があります。
和作ウィーク2024 〜小林和作とは何者か?〜 更新日:24年09月23日
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昨年に引き続き、尾道市の名誉市民・洋画家、小林和作旧居を中心にご命日を含む6日間の回遊式ウィークリーイベントを開催します!
今年は、没後50年となる節目の都市として、1934年から1974年までの40年にわたり尾道で創作活動を続けた画家・小林和作ゆかりの場所を再生し、新たな角度から和作の実像に迫ります。3年前から再生を続けてきた旧居も庭と共に待望のグランドオープンとなります。
和作さんの友人でもあり、産婦人科医の文化人、小野鐵之助氏の「旧小野産婦人科」を再生した「オノツテビルヂング」のマンスリーアパートメントの2、3階までの特別公開と裏庭のギャラリー「瓦全房」、脚本家で和作さんと親交のあった高橋玄洋さんのご実家「高橋家」も同時に公開します。
人が集うのが大好きだった和作さんを偲んで、たくさんのみなさまにその痕跡を辿ってもらえる機会となることを祈っています。

主催:NPO 法人尾道空き家再生プロジェクト、AIR Onomichi
協力:尾道市立美術館、なかた美術館、和作忌協賛会
後援:尾道市
助成:公益財団法人 福武財団
内容:オープンハウス、展覧会、トーク、建物ツアー
予約・お問い合わせ :電話080-6323-9921  
       メール mail@onomichisaisei.com


<イベント内容>
■オープンハウス
今年も例年通り、3軒の建物の同時内部見学会を行います。
和作の作品を中心に、貴重な関連資料や調度品などもご覧いただけます。
和作旧居では、お茶室で一息できる喫茶コーナーもご用意しています。

日時:11月2,3,4,8,9,10日  13:00~17:00  
場所:小林和作旧居、高橋家、オノツテビルヂング(旧小野産婦人科)の3会場 
   *予約不要! どこからスタートでも、会期中別日でも大丈夫です!再入場可。
入場料:3館共通券 1000 円
   (3軒の入場料、和作旧居でのドリンク、資料、バッジ付き)  *高校生以下無料



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❶小林和作旧居 展覧会「マルチプレーヤー和作」、「未完の和作」

1933(昭和8)年に建てられた、小林和作のアトリエ兼住居 は和風住宅の逸品であり、建築的・文化的にも重要な建築で す。一度は解体の危機に直面しましたが、様々な活用を試み つつ再生活動を展開してきました。今後は、新たに国際的な 文化交流の場として継承していく計画です。
本年度は「マルチプレーヤー和作」、「未完の和作」という和作を めぐる2つの展覧会を開催します。
お茶室で一息できる喫茶 コーナーもご用意しています。










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❷オノツテビルヂング(旧小野産婦人科) 展覧会 「和作の引き出し」@瓦全房

小野鐡之助は小林和作の親友で、尾道の文化的土壌の発展に大きく 貢献した人物。1938年に建てられた旧小野産婦人科には和作の壁画 や襖の書が残されています。現在は尾道空き家再生プロジェクトに よって中長期型滞在施設「オノツテビルヂング」として再生され、 活用されています。
裏庭の「瓦全房」では展覧会「和作の引き出 し」を開催します。
1階の元待合室「まちあい」では焼き菓子などの日替わりの出 店も予定しています。※3階の襖の公開は日曜日のみ。










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❸高橋家 展覧会 「高橋家にまつわる物語」 アーティスト:横谷奈歩

高橋家は小林和作と交友があった脚本家高橋玄洋氏が若き日に過ごし た邸宅です。尾道市助役も務めた玄洋氏の父、高橋武氏もまた和作や 鐡之助と交友関係がありました。
AIROnomichiで招聘された美術家・ 横谷奈歩は2013年よりこの家の記憶を読み解きつつ、家の空間自体 と対話しながら丹念に作品化してきました。横谷の作品にも高橋家の 家族の物語のみならず小林和作のエピソードも登場します。)












■和作旧居 たてもの探訪ツアー
和作旧居の魅力や改修後の見どころを建築的視点で紹介。 3年の歳月をかけて庭と裏の広大な空き地も含めて再生。 古道具のリメイクなど空きP的なこだわりも紹介します。

日時:11月2日(土)  14:00~16:00
集合:小林和作旧居 玄関前
参加費:1000円  *3館共通入場券をお持ちの方は無料
   (3軒の入場料、和作旧居でのドリンク、和作マップ、空きプレス13、バッジ付き) 
    *予約不要


■トークイベント
トーク① 「小林和作の人と作品」

講師:藤崎綾(広島県立美術館主任学芸員)
画家・小林和作論の入門編。
日本洋画史における和作の 位置付けなどにも触れていただきます。

日時:11月3日(日) 16:00~18:00
場所:小林和作旧居
参加費:無料( 共通券で参加できます )*予約不要


トーク②「マルチプレーヤー和作」
講師:和作研究会 (尼崎こころ、小野環、国近有佑子、永井明生)

和作ウィーク2024の展覧会企画に至るリサーチから見え てきた新たな小林和作像について、2020年にスタートし た和作研究会メンバーがお話しします。

日時:11月9日(土) 16:00~18:00
場所:小林和作旧居
参加費:無料( 共通券で参加できます )*予約不要


■ 植樹会&茶話会
講師:手塚弘三(和作忌協賛会)、村上選(画家)

小林和作没後50年記念の植樹イベントを旧居裏庭で行っ た後、和作と深いイベント関わりのあったお二人を囲ん で当時のお話をお茶をのみながらじっくり聞く会です。

日時:11月4日(月祝)
場所:小林和作旧居 1階サロン 16:00~18:00
参加費:1000円 *3館共通入場券で参加できます
    *予約不要



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